芸能界への独り言ー素人だから無責任なことが言えるわけですー

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私はドラえもんとクレヨンしんちゃんの枠移動に納得できない

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テレビ朝日は、10月から金曜7時のアニメ『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』を土曜夕方の放送枠へ移動させる――。

(『ドラえもん』は土曜日の17:00~、『クレヨンしんちゃん』は16:30~へ移動)

 

私は、このニュースを聞いたとき、本当に悲しかった。もちろん同じように思ったのは私だけではないようで、ネットのコメントを見ると多くの人たちが複雑な思いを残していた。そのなかでも多かったのが、以下のような内容だ。

 

  • これから休みに入るスイッチのような番組だったのでなくなるのは寂しい
  • 土曜の夕方は予定があることが多いので子供が益々見れなくなる
  • ゴールデンタイムにアニメをやらなくなるのは嫌だ

 

これらの意見に私も完全同意だ。全員にハグしてまわりたいくらいその通りだと思う。

でも、私にはこれらの意見に追加して納得できない理由が1つある。

 

それは、、、

 

ドラえもんとしんちゃんあってのテレビ朝日だったんじゃないの?」

 

 

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 移動の理由=視聴率の低下

 

テレビ朝日の早河会長は先日の会見で下記のように語った。

 

改革理由に金曜の視聴率の低下を挙げ「アニメは6、7%に落ち込んでいる。『ドラえもん』は1981年から始まって平均視聴率が14・7%、『クレヨンしんちゃん』は1992年から始まって平均視聴率が12・8%。長くやっていてこの数字なので、いい時は20%取っていた」とし、「この6、7%はタイムテーブルにとって大きな影響があるので、何とか脱却したいと。より見られる時間を探して、土曜の夕方に移行することにしました。移動については違和感がかなりあったと思いますが、視聴者の皆さん、特に子どもたちの期待を裏切らないよう努めていきたい」と話した。(上記URLの本文より抜粋)

 

私だってテレビっ子のはしくれである。視聴率の大切さは理解しているつもりだ。理解しているからこそ、言わせてもらいたい。そんなに視聴率って大切ですか?

 

 

ドラえもんもしんちゃんも大好き

 

ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん

どちらも国民的アニメとして日本のみならず世界中で愛されている作品だが、

もちろん私も大好きである。

はじめて観に行った映画は『ドラえもん』だし、はじめて買ったパンフレットも『ドラえもん』だし、はじめて買ったポスターも(以下略…

しんちゃんは大人になった今でも毎週録画して観るくらい好きだ。我が家のBlu-rayはしんちゃんで常に100本くらい埋まっている(ただ、ディスク化するのをサボっているだけともいえる)

もちろん映画だって毎年観に行っているし、これからも観に行く気満々だ。

 

 

テレビ朝日と『ドラえもん』/『クレヨンしんちゃん

 

テレビ朝日と『ドラえもん』/『クレヨンしんちゃん』の歴史を振り返りたい。

 

ドラえもん

日本テレビ時代のドラえもんについてはここでは割愛する。

ドラえもん』は帯番組として1979年から放送を開始した。その後、1981年から現在の金曜19:00枠へ移動となり、実に38年もの間この時間枠を守ってきた。最高視聴率は、31.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)テレビ朝日の最長寿アニメである。

 

クレヨンしんちゃん

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クレヨンしんちゃん』は1992年から放送を開始した。若い人には意外かもしれないが、時間移動はちょこちょこしている。ただし、ゴールデン枠から外れたことはない。歴代最高視聴率は28.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)

 

テレビ朝日

1959年に開局。現在は、アメトーーク等のバラエティー番組や刑事/医療ドラマで人気のテレビ朝日であるが、視聴率がよくなったのは本当に最近で、何年か前までは「振り返るとテレ東」「万年4位」と揶揄されていた。『ドラえもん』が金曜19:00に移動になった1981年-フジテレビは『オレたちひょうきん族』の放送が開始。既にTBSでは『8時だョ!全員集合』が大人気であった。テレビ花の時代である。

そうしたなか、お世辞にも勢いがあったとはいえなかったテレビ朝日を支えてきたのが、ほとんどの放送回で平均視聴率20%以上を叩き出していた『ドラえもん』である。

ドラえもん』は同時間帯で他局を圧倒し、トップに立つことも多かった。視聴率という面で苦渋をなめていたテレビ朝日にとって『ドラえもん』の存在は大きかったのである。そして、90年代に入り、『クレヨンしんちゃん』がはじまった。『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』はテレビ朝日の二枚看板になったのである。

 

 

視聴率よりも大切なもの

 

早河会長曰く現在の『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』の視聴率は6~7%だそうだが、これは果たして今の時代切り捨てられる程低視聴率なのだろうか。長い間テレビ朝日の看板を背負ってきた功労者たちを都落ちさせるほど悲惨な結果なのだろうか。

確かにゴールデンタイムは一番視聴率が取れる枠と言われている。だが、昨今は10%を超えれば高視聴率と言われる時代なのである。莫大な費用がかかっているドラマでは打ち切りが囁かれる数字だが、今までの実績にプラスし両アニメは現在もテレビ朝日が開催するイベントで広いブースを任され入場者数に貢献している。毎年映画もヒットさせている。現在もテレビ朝日の名前を売っているはずだ。こういったことは、その辺の10%を取っているバラエティー番組には真似できないことである。

 

単なるテレビ朝日のマスコットになる可能性

 

「別に打ち切りになるわけじゃないんだから…」と思う人も多いかもしれない。

でも、私はこの時間枠移動によって視聴率が下がる気がしてしょうがない。

土曜日の夕方16:30~毎週アニメを見れますか?外出してませんか?予定入りませんか?

もし、このまま多くの人が『ドラえもん』/『クレヨンしんちゃん』を見なくなったら…

いつの間にか「アニメは見たことないけど、なんかかわいいよねー♪」と言われる数多くいるキャラクターたちと一緒になってしまうかもしれない…

私は『ドラえもん』も『クレヨンしんちゃん』もまだまだかわいいマスコットではなく大切なことを教えてくれるアニメとして楽しみたいし、これからの子供たちにもたくさん見てもらいたい。それだけの価値がある作品だと本気で思っている。だからこそ、多くの人に見てもらえるようテレビ朝日の看板番組にふさわしい時間帯に放送してほしいのだ。

 

最後に_視聴率三冠王を目指すテレビ朝日

 

視聴率が「万年4位」と揶揄されていたテレビ朝日も気づけば民放キー局のなかで2位にまで上り詰めた。そう、現在のテレビ朝日は好調なのだ。

10月からは大人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』、『相棒season 18』、11月からは、『おっさんずラブ-in the sky-』が放送される。

ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』を切り、一定の数字が狙えるコンテンツを揃えた-

ライバルは6年連続年間視聴率3冠王に輝く日本テレビだ。年間視聴率三冠とは、全日(6~24:00)、ゴールデン(19~22:00)、プライム(19~23:00)の3つでトップを獲ることであり、テレビ朝日はまだ獲得したことが一度もない。

私は別に日テレっ子ではないのでどこが三冠王になろうと構わない。なんなら色々な局でバチバチやってほしいと思っている。でも、仮にテレビ朝日がこれで日本テレビに勝利してもすごいとは思わない。視聴率は確かに大切だが、根底にあるのは勝ち負けではなく視聴者にとってよりよい番組作りのはずだからだ。もし三冠王になるのに『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が足手まといだというのならそれを補えるようなもっと数字の取れる番組を作るべきだと思うし、もしそれが出来ないというのならば今は三冠王になる時ではないのだ。目先の視聴率に惑わされず、多くの人に愛される国民的キャラクターをもっと大事にしてほしい。テレビ局にとってそれは視聴率よりも大切な大きな財産のはずだ。