ドラマが前半だけ面白くて途中からつまらなくなる理由。
いよいよ秋の新ドラマがはじまる時期ですね。(既にはじまっているドラマもありますが)
これからまた毎日のようにドラマのあらすじが書かれたネットニュースが飛び回ります…興味ないドラマのあらすじほどどうでもいいものって個人的にはないと思うのですが、あれ見て見てみようって思う方どれくらいいるんですかね?
そのニュースの下にあるコメント欄に「はじめは面白かったのに~」という内容をわりとよく見かけます。最終回あたりとかすごいですよね。
具体的なドラマ名はそのドラマのファンの方に申し訳ないので書きませんが、実際そういうドラマってめちゃくちゃ多くないですか?
その理由は、脚本にかけられる時間の差にあります。
ドラマづくりの流れ
そもそもドラマって内容よりもまず主演俳優ありきで決まります。
「今度、〇曜日の△:00から□□□□さんでドラマやるんだけど、どんな企画にしようかな」ってな感じです。
で、そこから色々企画を練って、主演俳優の事務所に提案⇒OKをもらえたら本格始動です。
1話・2話の執筆
企画が決まったら脚本家は第1話の執筆作業に入ります。
で、主演以外のキャスティング等、ドラマをつくるにあたり必要な諸々が決まっていくうちに第2話が出来上がります。
つまり、1話・2話はけっこう時間をかけて作れるんです!!
3話以降の執筆
3話以降になるともうドラマの撮影がはじまっているので、執筆時間が格段に減ります。
全10話のドラマだとすると…
10話-2話(既に執筆した話)=8話(残り必要な話)
8話÷90日(ドラマ撮影期間)=11話くらい
話数にもよりますが1クール(3ヶ月)ものだと1話あたり平均11日くらいでしょうか?朝ドラとかだと当然もっと減ります。
しかもですよ、この11日って別にずっと脚本を書くのに費やせる時間ではないのです。家の中に11日間閉じこもって脚本を書いて俳優・スタッフに配って「はい、撮影スタート☆」じゃないんですよ。
まず大まかなストーリーを書いて打ち合わせをしてその回の方向性を決めて、脚本の初稿に入り、初稿が出来たらまた打ち合わせをしてお直しをして.....のエンドレスです。脚本家がどんなに良い脚本が出来た!と思っても、出演する俳優や俳優の所属事務所からのダメ出し※、撮影場所や撮影時間の確保が難しい場合はまた書き直さなければいけません。
※ダメ出し例としては…「こんなセリフ言えない」とか「こういうシーンはできない」とか「〇〇の出演シーンを増やせ」等、色々あります。
そして、これらを全部クリアし、「よーし、これで完璧な脚本だ!」というのを11日間かけて作るのです。めちゃくちゃハードじゃないですか?
また、この11日って平均ですからね!?現場が切迫していたら5日とかで作んなきゃいけないことも残念ながらめちゃくちゃよくあります。この間、とあるドラマの監督をしていた方とご飯を食べていたのですが、「脚本が出来な過ぎて、9~11話(最終回)まで3日間でまとめて全部撮って死ぬかと思った」って笑いながら話してましたからね…想像するだけで過酷……
まとめ
まあ、つまりなにが言いたいかというと、ドラマで1話・2話が面白いのは時間をかけてストーリーを練られる分わりと当たり前なんです。でも、3話以降、更に言えば最終回に近くなれば近くなるだけそのドラマが面白くなるのだとしたら、その脚本家はものすごく能力の高い方というわけです。
もちろん視聴者からしたら、制作時間なんて知ったこっちゃないから面白いドラマ作れや!!って話なんですがね。
今クールのドラマが3話以降も面白いかどうか、ぜひ注目してみて下さい!
コナンの映画の制作費がいくらなのかちょっと推理してみた。
私コナン大好きなんですよ。。。
もう小さい頃からずーーーーーーーーーーーーっと大好きで、暇さえあればコナンと灰原哀ちゃんがどうやったら公式CPになるのかばっか考えてました。(笑)
で、先日、劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』Blu-rayが我が家に届いたわけなんですが、それからというものひたすらエンドレス紺青の拳です。
やっぱ、キッド様がかっこいいんですよねー、個人的にはキッドメイン回は当たり外れが多いと思っているで、公開前は色んな意味でドキドキしていたんですが、紺青の拳はひさーしぶりの当たり回でした。
コナンの興行収入
で、そんなコナンなのですが、今年も上半期邦画ランキング1位でした。
ま、もうこのランキングでの1位なんていつものことになっているので驚きもしないのですが、
いやーすごいんですよ、今年4月に公開されたわけなんですが、興行収入は91億8,270万円を突破して7年連続で興収記録を更新しました。
来年は赤井さん回だから100億いっちゃうかもしれません!コナン世代ど真ん中なので、私も本気で頑張りますよ。目指せ年間総合1位!!←
コナンの制作費
で、肝心のコナンの映画の制作費についてなのですが、残念ながら不明です。発表されていないので。
でも、推理することは出来ます。
一般的なアニメ映画の制作費
アニメ制作にかかる費用が1分間で約100万円といわれています。
もし2時間ものの映画をつくるとなると…
100万円×120分=1.2億円
制作費はどんなに抑えても最低1.2億円が必要になるということですね。
ただ、コナンの場合はシリーズものなので単発映画とは異なり過去の収益で制作費は決まります。
コナンの興行収入ランキング(2018年以前)
ちなみに去年までのコナンの興行収入は以下の通りです。
・2018年
名探偵コナン ゼロの執行人(91.8億円)
・2017年
名探偵コナン から紅の恋歌(68.9億円)
・2016年
名探偵コナン 純黒の悪夢(63.3億円)
・2015年
名探偵コナン 業火の向日葵(44.8億円)
・2014年
名探偵コナン 異次元の狙撃手(41.1億円)
劇場版名探偵コナン 異次元の狙撃手【スタンダード・エディション】 [DVD]
- 出版社/メーカー: ビーイング
- 発売日: 2014/11/26
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (4件) を見る
・2013年
名探偵コナン 絶海の探偵(36.3億円)
・2012年
名探偵コナン 11人目のストライカー(32.9億円)
劇場版 名探偵コナン 11人目のストライカー スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ビーイング
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
・2011年
劇場版 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター) スタンダード・エディション(通常盤)【DVD】
- 出版社/メーカー: ビーヴィジョン
- 発売日: 2011/11/23
- メディア: DVD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログを見る
・2010年
劇場版 名探偵コナン 天空の難破船 スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ビーヴィジョン
- 発売日: 2010/11/17
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
・2009年
名探偵コナン 漆黒の追跡者(35億円)
劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者 スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ビーヴィジョン
- 発売日: 2009/11/25
- メディア: DVD
- クリック: 27回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
・2008年
・2007年
名探偵コナン 紺碧の棺(25.3億円)
・2006年
名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(30.3億円)
劇場版 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) [DVD]
- 出版社/メーカー: ビーヴィジョン
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: DVD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
・2005年
名探偵コナン 水平線上の陰謀(21.5億円)
劇場版 名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) [DVD]
- 出版社/メーカー: ビーヴィジョン
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: DVD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
・2004年
名探偵コナン 銀翼の奇術師(28億円)
劇場版 名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン) [DVD]
- 出版社/メーカー: ビーヴィジョン
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
・2003年
名探偵コナン 迷宮の十字路(32億円)
劇場版 名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード) [DVD]
- 出版社/メーカー: ビーイング
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: DVD
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
・2002年
劇場版 名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊 [DVD]
- 出版社/メーカー: ビーヴィジョン
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
・2001年
名探偵コナン 天国へのカウントダウン(29億円)
・2000年
名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(25億円)
・1999年
名探偵コナン 世紀末の魔術師(26億円)
・1998年
・1997年
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(11億円)
リンク貼るの大変だった…
2016年からの跳ね上がり方がすごいですね。
そして2018年…安室の女たちの本気///
とまあ、そんなこんなでここまで安定して大ヒットをとばしている映画の予算が最低金額なわけがありません。
それに、コナンといえばアクションシーンですからね!
アクションシーンはカット数が跳ね上がるのでその分制作費もぐぐーんとアップするはずです。
日本のアニメ映画の制作費
コナンが発表されていない以上、他のアニメ映画から制作費を推理していくしかありません。
コナン以外のシリーズものアニメ映画の制作費
- 1998年 ミュウツーの逆襲:3億~3.5億円
- 1999年 ドラえもん のび太の宇宙漂流記:3億~5億円
- 1999年 クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦:3億~5億円
- 2009年 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破:約6億円
全体的にちょっと作品が古いですが、、、
だいたいある程度収益が見込めるアニメ映画の予算は3~5億円くらいが多いということなのでしょうか?ただ、ポケモン/ドラえもん/しんちゃんに比べてコナンはアクションシーンが多いので、おそらくもう少し制作費は上な可能性が高いです。(興行収入も上ですしね)
ただ、あれだけ諸々凝ったシーンの多かったエヴァが6億円なんですよね…
コナンがいくら爆破やアクションシーンが多いといっても、制作費がエヴァを超えているとはなかなか…
カット数
制作費は不明でしたが、調べたところ2002年『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』のカット数は「5万枚超えちゃうかもね~」とのことでした。
現在の作品は当時よりアクションシーンが増えたので、おそらく5万枚は余裕で突破しているかと思われます。
スタジオジブリの作品のカット数と制作費
調べたところジブリ作品はカット数まで公表してくれていました。ありがたや…
- 風の谷のナウシカ:56,078枚(宣伝費含めず2億8000万円)
- 紅の豚:5万8,443枚(宣伝費含め約9億円)
- 魔女の宅急便:67,317枚(宣伝費含めず約4億円)
- 天空の城ラピュタ:69,262枚(宣伝費含め約8億円)
今ほどではないにしろ、当時からアクションシーンのあったコナンが2002年の作品で「5万枚超えちゃうかもね~」と言われていたので、さすがに現在でも10万枚を超えることはないんじゃないかと…思われます。。なので、ジブリのなかでも5~7万枚程度の作品をピックアップしてみました。
【宣伝費】というものがいくらかかったかまでは不明なため曖昧な金額しか分かりませんが、やはりカット数が5万枚~7万枚程度だと制作費は3億~6億程度が妥当なのでしょう。
結論
上記を総合して推理した結果、劇場版『名探偵コナン』の制作費は、5~6億円程度ではないかと思いました!!
皆さんはいくらくらいだと推理しますか?
私はドラえもんとクレヨンしんちゃんの枠移動に納得できない
テレビ朝日は、10月から金曜7時のアニメ『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』を土曜夕方の放送枠へ移動させる――。
(『ドラえもん』は土曜日の17:00~、『クレヨンしんちゃん』は16:30~へ移動)
私は、このニュースを聞いたとき、本当に悲しかった。もちろん同じように思ったのは私だけではないようで、ネットのコメントを見ると多くの人たちが複雑な思いを残していた。そのなかでも多かったのが、以下のような内容だ。
- これから休みに入るスイッチのような番組だったのでなくなるのは寂しい
- 土曜の夕方は予定があることが多いので子供が益々見れなくなる
- ゴールデンタイムにアニメをやらなくなるのは嫌だ
これらの意見に私も完全同意だ。全員にハグしてまわりたいくらいその通りだと思う。
でも、私にはこれらの意見に追加して納得できない理由が1つある。
それは、、、
「ドラえもんとしんちゃんあってのテレビ朝日だったんじゃないの?」
- 移動の理由=視聴率の低下
- ドラえもんもしんちゃんも大好き
- テレビ朝日と『ドラえもん』/『クレヨンしんちゃん』
- 視聴率よりも大切なもの
- 単なるテレビ朝日のマスコットになる可能性
- 最後に_視聴率三冠王を目指すテレビ朝日へ
移動の理由=視聴率の低下
テレビ朝日の早河会長は先日の会見で下記のように語った。
改革理由に金曜の視聴率の低下を挙げ「アニメは6、7%に落ち込んでいる。『ドラえもん』は1981年から始まって平均視聴率が14・7%、『クレヨンしんちゃん』は1992年から始まって平均視聴率が12・8%。長くやっていてこの数字なので、いい時は20%取っていた」とし、「この6、7%はタイムテーブルにとって大きな影響があるので、何とか脱却したいと。より見られる時間を探して、土曜の夕方に移行することにしました。移動については違和感がかなりあったと思いますが、視聴者の皆さん、特に子どもたちの期待を裏切らないよう努めていきたい」と話した。(上記URLの本文より抜粋)
私だってテレビっ子のはしくれである。視聴率の大切さは理解しているつもりだ。理解しているからこそ、言わせてもらいたい。そんなに視聴率って大切ですか?
ドラえもんもしんちゃんも大好き
どちらも国民的アニメとして日本のみならず世界中で愛されている作品だが、
もちろん私も大好きである。
はじめて観に行った映画は『ドラえもん』だし、はじめて買ったパンフレットも『ドラえもん』だし、はじめて買ったポスターも(以下略…
しんちゃんは大人になった今でも毎週録画して観るくらい好きだ。我が家のBlu-rayはしんちゃんで常に100本くらい埋まっている(ただ、ディスク化するのをサボっているだけともいえる)
もちろん映画だって毎年観に行っているし、これからも観に行く気満々だ。
テレビ朝日と『ドラえもん』/『クレヨンしんちゃん』
テレビ朝日と『ドラえもん』/『クレヨンしんちゃん』の歴史を振り返りたい。
ドラえもん
『ドラえもん』は帯番組として1979年から放送を開始した。その後、1981年から現在の金曜19:00枠へ移動となり、実に38年もの間この時間枠を守ってきた。最高視聴率は、31.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)テレビ朝日の最長寿アニメである。
クレヨンしんちゃん
『クレヨンしんちゃん』は1992年から放送を開始した。若い人には意外かもしれないが、時間移動はちょこちょこしている。ただし、ゴールデン枠から外れたことはない。歴代最高視聴率は28.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
テレビ朝日
1959年に開局。現在は、アメトーーク等のバラエティー番組や刑事/医療ドラマで人気のテレビ朝日であるが、視聴率がよくなったのは本当に最近で、何年か前までは「振り返るとテレ東」「万年4位」と揶揄されていた。『ドラえもん』が金曜19:00に移動になった1981年-フジテレビは『オレたちひょうきん族』の放送が開始。既にTBSでは『8時だョ!全員集合』が大人気であった。テレビ花の時代である。
そうしたなか、お世辞にも勢いがあったとはいえなかったテレビ朝日を支えてきたのが、ほとんどの放送回で平均視聴率20%以上を叩き出していた『ドラえもん』である。
『ドラえもん』は同時間帯で他局を圧倒し、トップに立つことも多かった。視聴率という面で苦渋をなめていたテレビ朝日にとって『ドラえもん』の存在は大きかったのである。そして、90年代に入り、『クレヨンしんちゃん』がはじまった。『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』はテレビ朝日の二枚看板になったのである。
視聴率よりも大切なもの
早河会長曰く現在の『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』の視聴率は6~7%だそうだが、これは果たして今の時代切り捨てられる程低視聴率なのだろうか。長い間テレビ朝日の看板を背負ってきた功労者たちを都落ちさせるほど悲惨な結果なのだろうか。
確かにゴールデンタイムは一番視聴率が取れる枠と言われている。だが、昨今は10%を超えれば高視聴率と言われる時代なのである。莫大な費用がかかっているドラマでは打ち切りが囁かれる数字だが、今までの実績にプラスし両アニメは現在もテレビ朝日が開催するイベントで広いブースを任され入場者数に貢献している。毎年映画もヒットさせている。現在もテレビ朝日の名前を売っているはずだ。こういったことは、その辺の10%を取っているバラエティー番組には真似できないことである。
単なるテレビ朝日のマスコットになる可能性
「別に打ち切りになるわけじゃないんだから…」と思う人も多いかもしれない。
でも、私はこの時間枠移動によって視聴率が下がる気がしてしょうがない。
土曜日の夕方16:30~毎週アニメを見れますか?外出してませんか?予定入りませんか?
もし、このまま多くの人が『ドラえもん』/『クレヨンしんちゃん』を見なくなったら…
いつの間にか「アニメは見たことないけど、なんかかわいいよねー♪」と言われる数多くいるキャラクターたちと一緒になってしまうかもしれない…
私は『ドラえもん』も『クレヨンしんちゃん』もまだまだかわいいマスコットではなく大切なことを教えてくれるアニメとして楽しみたいし、これからの子供たちにもたくさん見てもらいたい。それだけの価値がある作品だと本気で思っている。だからこそ、多くの人に見てもらえるようテレビ朝日の看板番組にふさわしい時間帯に放送してほしいのだ。
最後に_視聴率三冠王を目指すテレビ朝日へ
視聴率が「万年4位」と揶揄されていたテレビ朝日も気づけば民放キー局のなかで2位にまで上り詰めた。そう、現在のテレビ朝日は好調なのだ。
10月からは大人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』、『相棒season 18』、11月からは、『おっさんずラブ-in the sky-』が放送される。
『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』を切り、一定の数字が狙えるコンテンツを揃えた-
ライバルは6年連続年間視聴率3冠王に輝く日本テレビだ。年間視聴率三冠とは、全日(6~24:00)、ゴールデン(19~22:00)、プライム(19~23:00)の3つでトップを獲ることであり、テレビ朝日はまだ獲得したことが一度もない。
私は別に日テレっ子ではないのでどこが三冠王になろうと構わない。なんなら色々な局でバチバチやってほしいと思っている。でも、仮にテレビ朝日がこれで日本テレビに勝利してもすごいとは思わない。視聴率は確かに大切だが、根底にあるのは勝ち負けではなく視聴者にとってよりよい番組作りのはずだからだ。もし三冠王になるのに『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が足手まといだというのならそれを補えるようなもっと数字の取れる番組を作るべきだと思うし、もしそれが出来ないというのならば今は三冠王になる時ではないのだ。目先の視聴率に惑わされず、多くの人に愛される国民的キャラクターをもっと大事にしてほしい。テレビ局にとってそれは視聴率よりも大切な大きな財産のはずだ。
日本の映画館が洋画の公開を遅らせる3つの理由
いよいよ来月10月9日、実写版『アラジン』のDVD&Blu-rayが発売になります。
令和初の100億円突破作品となった今作ですが、実は私も公開初日に観に行きました。
アラジンを演じたメナ・マスードがイケメンで、こりゃあ泥棒とはいえお姫様も恋に落ちるわなと思ったものです。
でも、そんな『アラジン』
日本での公開は6月7日ですが、全英では5月24日…日本は公開日が2週間遅れています。
これはいったいどういうことでしょうか?
公開日の遅れ
昨年日本で公開された洋画3作品の全米(英)/国内の公開日を並べてみました。
■ジュラシック・ワールド 炎の王国
全米公開日:2018年6月22日
日本公開日:2018年7月13日
⇒公開日の遅れ:21日
全英公開日:2018年8月3日
日本公開日:2018年9月14日
⇒公開日の遅れ:42日
全米公開日:2017年11月22日
日本公開日:2018年3月16日
⇒公開日の遅れ:114日
『アラジン』だけでなく他3作品も公開日にズレ=遅れがありました。
もちろんこれは偶然ということではなく、ちゃんとした理由があります。
公開日を遅らせる理由
①コケる可能性を避けるため
まず大前提として、洋画よりも邦画の方が興行収入が見込めます。
こちらを見ると分かるのですが、昨年だけでみても興行収入が10億円以上の作品は…
邦画:31本 洋画:23本
もちろん作品の中には邦画よりもヒットした洋画はたくさんあります。
しかし、あくまで本数でいうと邦画の方が多いのです。
また、こちらを見て頂けると分かるのですが、
現在日本のスクリーン数は約3500…それに対し、年間1200本近い映画が公開されています。つまり、スクリーンの数が圧倒的に足りていないわけですね。
上映側(映画館/配給会社)もビジネスなので、出来るだけヒットする映画を公開したいと思っています。そして逆にヒットの難しそうな映画の場合、公開日選びに慎重になります。残念ながら公開されないことも…
②映画をヒットさせるため
ディズニーのようなブロックバスター映画の場合、ある程度の収入は見込めます。しかし、より多くの収入を得るためには十分なスクリーン数+上映期間を確保する必要があります。また、話題作が多いタイミングを選ぶと集客が分散してしまうこともあるため積極的にずらしていくことがあるそうです。
③鑑賞意欲を高めるため
皆さんが映画を観に行く理由はなんでしょうか?
好きな役者さんが出ているから?原作のファンだからでしょうか?
実は、邦画に比べ洋画は、世間から注目されにくかったりします。まあ、当然といえば当然ですが、我々の多くは海外の俳優より日本の俳優の方が詳しいですし、アメコミより日本の漫画を読んできています。そのため、洋画を観に行きたいと思わせるには、邦画とはまた違った理由をつくる必要があるのです。
ランキングや興行収入等の実績、はたまた映画賞の受賞歴等を日本公開時に発表し、その作品の付加価値を上げていく作戦ですね。
まあ、だいたいこの3つが洋画の公開日が遅くなる理由といわれています。
私としては、楽しみにしている映画は1分1秒でも早く観に行きたいのですが、映画をヒットさせるためにはただ公開日を早めればよいというわけにはいかないので、その辺は大人たちに任せるしかなさそうですね。
早く家でアラジンが観たいです。
そして、続編も早くみたーーーい!!
日本の映画館が海外に比べて高い理由
映画館って高い…。
大手シネコンが2019年6月1日より価格の改定を行いました。
東宝系のTOHOシネマズは全国66施設で一般料金を1800円から1900円へ、松竹系の松竹マルチプレックスシアターズもMOVIXなど直営25劇場で値上げしました。東映系のティ・ジョイは直営12館と他社と共同運営の6館で割引料金の価格が100円値上げした他、新宿バルト9では一般料金が1900円となりました…。
そもそもなぜ大手が一律で値上げする必要があるのでしょうか?
みんなばらばらの価格でもいいじゃん!って普通思いますよね。
でも、そこには、しっかりとした理由があるわけです。
こちらを見ていただけると分かるのですが、
言い方は悪いですが、日本の映画館は現在ほとんどシネコンが牛耳っているんですね。
そのなかでも大手と言われているのは4社
(このうちイオン・シネマ以外の3社が価格を改定しました)
■TOHOシネマズ
■松竹マルチプレックス・シアターズ
■イオン・シネマ
そしてそのシネコンを経営/提携しているのは、映画の配給会社なんです。。
配給会社の主な仕事といえば、
- 映画の買い付け
- 映画の宣伝
- 上映する映画館の確保
自社の映画だけ上映するなら、もしかしたら価格はもう少し抑えられていたかもしれません。しかし、シネコンは自社だけでなく様々な配給会社の映画を同時に上映しなければなりません。
なので、仮にどこかの映画館が価格を1000円にしたとすると、我々お客的には非常に嬉しいのですが、他シネコン(配給会社)からすると「なに自分たちばっか安くしてんの?」となるわけです。「みんな抜け駆けはなしね!☆」ってことですね。
また、そもそも映画(チケット)の売り上げは配給会社と映画館で分け合います。色々なパターンがあるので一概には言えませんが、だいたい5:5または6:4が多いです。もし5:5で且つチケット代が1900円だとするとそれぞれの取り分は950円。でも、ここで「うちは1000円で上映します!」と映画館側が主張しちゃったりなんかしちゃうとそれぞれの取り分が500円になり利益がとんでもなく減ります。仮に映画館側が「うちの取り分は500円で良い!」と主張したところで配給会社的には「うちは困る!」となるわけです。
もちろん、映画館側も人件費やその他設備費用があるので価格を大幅に下げるなんて言い出せるはずがありませんが。。
そして配給会社の取り分が減ってしまうと次に困るのが製作会社です。
配給収入のうち(こちらも一概には言えませんが)だいたい3割くらいが製作会社の取り分と言われています。つまり、配給会社の取り分が減るとその分製作会社の取り分も減ってしまい、どんなに映画が大ヒットをしても赤字になってしまうのです。
映画館/配給会社/製作会社それぞれの立場で考えると、今回の価格の改定は止むを得ないと感じます。すべての映画が大ヒットすればもちろん良いですが、全く人の入らない作品もたっくさんありますからね。(というか、ほとんどがそう)
素人ながらに5年後10年後の映画産業のことを本気で考えると、
配給会社の利益率を減らして、もう少し映画館側と製作会社側に利益をあげれないのかな…と思いますが、配給会社側の立場になればわざわざ利益を下げるようなことはしたくないですよね。。
私たち一般人が映画産業のために出来ることって、たくさん映画館へ行って、映画館側で利益を独占できるポップコーンをがんがん食べることくらいなのかな?
高いとは思う!!…けど、これからも映画産業は続いてほしい!!
だから、、高くても映画館には行こうと思います。
高いけどね!!